高血圧治療薬アジルサルタン等には投薬の期間制限

高血圧治療薬は、カルシウム拮抗薬とアンジオテンシンII受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、サイアザイド系利尿剤、交感神経β受容体遮断薬に分類されています。
アジルサルタンは、アンジオテンシンII受容体拮抗薬に分類される持続性AT1レセプターブロッカーであり、アンジオテンシンIIの作用を打ち消し降圧作用を示します。アンジオテンシンIIは、AT1レセプターと結合する事により強力な血管収縮作用を発揮して血圧を上昇させ、副腎皮質の球状帯から分泌されるステロイドホルモンであるアルドステロンの生成~分泌を促進させ血圧を上昇させます。
アジルサルタンは、アンジオテンシン変換酵素阻害薬の様な咳などの副作用が無く、半減期が長く1日1回の服用で24時間安定的に血圧をコントロールする特性があり、長期間の維持療法に適しているとされています。アジルサルタンは、アンジオテンシンIIの抑制作用により体内の水分や電解質のバランスを整え血圧が下げるので、心臓や腎臓の負担を軽くする効果があり、心不全などの心臓病や腎硬化症、糖尿病性腎症などにも有効とされています。
高血圧の治療薬など医薬品には、平成14年度末まで発売されて1年に満たない新薬や睡眠剤を含む向精神薬などに投与期間の制限が設定されており、新薬に対する14日間の投与期間の制限と特定疾患や特定医薬品に対して30日間の投与期間の制限が設定されていましたが、平成15年4月より向精神薬や麻薬、新薬以外の医薬品は、投与期間の制限が無くなっています。その為、高血圧の治療薬においても、症状が安定している疾患に限り30日を超える長期間の治療薬の処方が認められる制限が解除されています。