高血圧の合併症

高血圧は生活習慣病のひとつで、常時、血管に対して高い圧力がかかってしまっている症状です。主にはふたつのタイプに分類することができ、この内、疾患などが原因で発生する高血圧に関しては、その疾患を治療することで完治を目指すことは可能です。しかし一方、原因を特定することができない高血圧に関しては完治が難しく、一度、発症してしまったら生活習慣の改善、降圧剤の服用を、生涯にわたり続けて血圧を安定させる必要があります。このように高血圧は、それ自体もとても厄介な様態ですが、加えて様々な合併症を引き起こすリスクファクターとしての一面も持っているので、その面から見ても厄介で、そして恐ろしい様態です。高血圧の合併症としては、腎症、動脈硬化、心疾患や脳血管疾患などが挙げらます。まず腎症ですが、これは高血圧が塩分の過剰摂取によって引き起こされることに関係しています。塩分を過剰に摂取すると喉が渇き、それを癒すために水を多く飲むようになります。すると血液量も増加するため、血管に対する負担も増えるわけですが、これはまた体内の塩分と水分のバランスを保つ、余分な水分を体外へと排出する役割を担っている腎臓にも、多大な負担をかけます。その結果、腎機能が低下して腎症が引き起こされると言うわけです。また強い負担に対して、血管は自分で自分の身を守るために、コレステロールなどを蓄えて分厚くなろうとします。すると血管からは柔軟性が失われてしまい、少しの衝撃でも破れ、詰まりやすくなってしまいます。これが動脈硬化と呼ばれる状態で、心臓の血管が詰まったり破れたりすれば心疾患が、そして脳の血管でそれらが起きれば脳血管疾患が発症してしまいます。こうした合併症を防ぐためにも、まずは高血圧にならないことが必要です。そしてもし、高血圧であると診断された場合には、症状を進行させないことが求められます。

高血圧が原因の危ない病気

高血圧が原因の危ない病気は、残念ながら数多く存在しています。つまり高血圧は、それだけ様々な合併症を引き起こす危険因子とも言えるわけです。高血圧が進行すればするほど、これらの合併症が引き起こされる可能性も高くなります。ですから日頃から血圧には気を配り、高血圧が疑われた場合には、早めに医療機関に相談することが求められます。高血圧が原因の危ない病気としては、まずは腎症が挙げられます。これは体内の塩分と水分のバランスが崩れることで、腎臓に対しての負担も大きくなることから発生しやすくなります。腎臓の機能が低下して、それが更に進行して腎不全にまで至ってしまうと、むくみや体のだるさ、食欲不振などが発生して、血圧は更に上昇します。そして最悪の場合、人工透析が必要になることも考えられます。それから動脈硬化、それによる心疾患や脳血管疾患です。血液からの圧力に耐えるため、血管壁が分厚くなり、やがてそこにコレステロールが溜まってしまうのが動脈硬化です。動脈硬化になると、血管は柔軟性を失い、また血液が流れるスペースは狭くなってしまいます。その結果、少しのダメージでも血管が破れてしまったり、詰まってしまったりしやすくなります。この状態は、血圧がますます上昇するのを招くばかりですし、狭心症や心筋梗塞と言った心疾患、脳卒中や脳梗塞と言った脳血管疾患を引き起こす可能性もあります。特に心疾患、脳血管疾患は命の危機、重い後遺症にもつながりかねない、とても恐ろしい病気です。そして糖尿病も、高血圧との関係が指摘されている、危ない病気です。その原因は明らかにはなっていませんが、高血圧の人は、そうでない人に比べると2~3倍も、糖尿病を発症することは明らかになっています。糖尿病も腎症や全身の神経障害、網膜症などの、重篤な症状を引き起こす病気です。

高血圧を食い止める方法

成人病として死に至ってしまうリスクすらあるものとして癌や脳卒中などが知られるようになり、多くの成人病のリスクファクターとして血圧の高さが影響するということが認識されるようになりました。その影響を受けて、自分の血圧について知りたいと考える人も多くなり、血圧測定を行う人も多くなってきています。高血圧治療において早期発見を行って対策を行っていくことが大切であり、こういった傾向は合併症の発症による致命的なリスクを抱えずに健康的な生活を送っていくことに大きく寄与する動きとなっています。血圧が高くなってきてしまっているということに気づいた場合には、その上昇を食い止めることが大切であり、そのために生活習慣を見直すことが大切です。高血圧をもたらしてしまうリスクファクターとしてよく知られているのが塩分の多い食事であり、漬物や味噌、醤油などの塩分の多いものを普段から大量に摂取している場合にはその食生活を変えていくことが高血圧を食い止めることにつながるでしょう。一方、現代の食生活においては野菜不足となっていることが多く、それが血圧の上昇をもたらしてしまっている可能性も否定できません。野菜に含まれるカリウムは血圧を下げる効果があるミネラルであり、その積極的な摂取を行っていくことによって高血圧を食い止めることができると期待できます。一方、生活習慣の中には血圧に悪影響を及ぼしうるものがいくつも確認されています。タバコやお酒はその最たるものであり、禁煙や節酒の取り組みをするだけでも高血圧を改善できてしまうということはよくあります。そういった基本的な生活習慣の見直しをすることが最も効果的な高血圧を食い止める方法です。